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自問自答第2弾。

問題
Aは小説αを書いてインターネットのホームページにペンネームを用いて掲載した。Bは小説αの一節のみを自分のホームページにコピペして、この一節に対して延々と持論を展開した。更にそのホームページをプリントアウトし、町内でこれを配布した。Bの行為は著作権法上の権利侵害を構成するかどうかについて論じなさい。

(主の解答)
事前の検討
小説αは「思想又は感情を創作的に表現したもの」(2条1項1号)であり、言語の著作物に該当する(10条1項1号)。
 αを作成したAは著作者であり(2条1項2号)、著作者の権利を享有する(17条1項)。
1.BのHPに掲載する行為について
 Bは、著作物αの一節を自分のHPにコピペしている。一節であっても「思想又は感情を創作的に表現したもの」であれば著作物であり(2条1項1号)、Bの行為は送信可能化(2条1項9号の2)であるためAの公衆送信権を侵害するとも思われる(23条1項)。送信可能化は23条でいう公衆送信に該当するからである(23条1項かっこ書)。 
 しかし、公表された著作物は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、批評の目的上正当な範囲内で行われるものであれば引用して利用することができる(32条1項)。当該一節は、AのHP上で既に公表されており(4条1項)、Bは、この一節に対して延々と持論を展開しているため、引用の他の要件を満たすものと認められ、Aの公衆送信権は制限される。
2.BのHPのプリントアウトする行為及びこれを配布する行為について
 Bは更に、自己のそのHPをプリントアウトしているため、Aの著作物αの有形的再製に該当し、Aの複製権侵害(21条)を構成するか否かが問題となる。更に、町内でこれを配布しているため、当該複製物の譲渡による公衆への提供に該当し、Aの譲渡権侵害(26条の2)も構成するか否かが問題となる。
 しかし、当該HPは1で述べたとおり、適法な引用に該当するため、Aの複製権及び譲渡権も同様に制限される。
3.氏名表示権侵害の成否
 Bは、αの一節のみをコピペしており、題意からはAの氏名が表示されていることは伺えない。よって、Bの上記それぞれの行為はその著作物αを公衆へ提供若しくは提示するものであるため、Bの氏名表示権を侵害する(19条1項)。19条3項又は4項の制限規定にも該当しない。
結論
 Bの上記各行為はAの氏名表示権(19条1項)を侵害する。
 なお、引用された小説αの一節が著作物性をそもそも満たさないのであれば、Bの行為はいずれもAの著作権法上の権利を侵害するものとはならない。
以上
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 Kazu

Author: Kazu
30代元弁理士受験生
2011年最終合格しました!
某特許事務所勤務
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